昨日、県教委が公立高校入試・第一次選抜の学力検査・社会の出題ミスを発表しました。振り返れば昨年もありましたね。2年連続。昨年は追検査や第二次選抜など、増える学力検査の作問の負担からこうなったのかなとも思いましたが、今年度の社会は第一次選抜の本検査と追検査だけ(第二次選抜は英数国だけになった)。どうなっているのでしょうか。県教委、大丈夫かなあ。昨年の再発防止策が不十分だったのでしょうか。
県教委の2022年3月8日発表内容です。
令和4年度岐阜県公立高等学校入学者選抜における問題用紙中の記載誤りについて
https://www.pref.gifu.lg.jp/site/edu/3464.html
令和4年度岐阜県公立高等学校入学者選抜 (第一次選抜・連携型選抜)において、 学力検査問題の一部に誤りがありましたので、 その内容と対応についてお知らせします。
なお、本件の誤りは合否発表前に判明したものであり、合否判定には影響しません。
以下は県教委発表資料からの具体的内容と対応
学力検査「 社会 」 で出題した設問のうち1問について、4つの選択肢の中から正答肢 を1つ選ぶ問題で、 記載したグラフの項目名 の 誤り により、正答肢を選択する際に疑義が生じる可能性があることが 判明しました。
○ 該当問題
2 4 [グラフ1]Ⅳ 2019 年のデータ
(誤)石油 13.0 (正)石炭 13.0
該当問題については 、採点 の対象とせず、 学力検査「 社会」を受検した 全員に配点3点を加点します。 なお、 このことについて、中学校を通じて、受検生へ周知します。
というわけで全員に3点与えられるようです。しかし石油を石炭と間違えて記載するなんて・・・。県教委が「合否判定に影響しません」というのは「判定前・合格発表前に分かったことだから、決まった合否がこの措置でひっくり返ることはない」という意味なんでしょうが、1点を争っている受検生にそりゃないよという表現ですよね・・・この全員加点で運命が変わった子がどこかにいるかもしれないというのに。しかも報道によれば
高校入試の社会で出題ミス、全員を正解に 岐阜県教育委員会(岐阜新聞から)
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/51056
4日に外部から「石油は石炭ではないか」との指摘がありミスが判明した。
外からの指摘とは・・・指摘が遅かったら合否判定やり直しもありえたのかな。
先述の記事によると
問題は県教委が作成し、業者による印刷後、複数人で校正している。今回は、問題作成時で誤りはなかったが、業者がグラフを作図した際にミスが発生し、印刷後の校正でも誤りを見つけられなかった。
というわけで、作問の段階のミスでなく印刷段階でのミスですということですが、グラフを見て選択させる問題を出題しているんだから、印刷後もグラフが間違っていないかはちゃんとチェックしてほしいですよね・・・。県教委、しっかりしてほしいです。