ほぼ毎年書いている「予想は難しい」シリーズです。

 岐阜県公立高校入試(第一次選抜)の学力検査は3/3終わりました。多くの高校受検生(受験生)は3/3だけで入試の全日程を終えたことでしょう。来週月曜日には中学校に登校して友達と難しかったとか簡単だったとかいろいろ言い合うことでしょう。テレビ(ぎふチャン)の解答速報では毎年平均点の予想を流しています。それによると今年の合計平均は、易しかった昨年と比べて大きく下落し、現行制度になってからの10年ほどと比較しても低めの予想となっています。その見立てが果たして正しいのか?それが後日発表される県教委発表の公式の平均と比べてどうだったかを検証するのがこの記事のシリーズです。

県教委発表の平均点とテレビ解答速報の予想平均点

 この企画を始めた当初は、ざっくり言えば「ほーらテレビの解答速報ではああ言っているけど、予想平均と公式発表の平均は結構ずれていることもあるから、結果が分かるまで何とも言えないんだからそんなに気落ちしないで」という趣旨で始めたのですが、予想している側の精度がだいぶん上がってきました。特に一昨年までは公式発表の平均点が大きく変動している割(大きく変動している年はあてるのが難しい)に、ほぼピタリと言ってもよい結果になりました。昨年は空前の易しい入試を前に最近には珍しく大きく外してしましたが。生徒たちの反応もあまり分かっていないだろう段階での予想、おつかれさまです。こんな記事を毎年作っていて何ですが、私にはとても予想はできません。

 さて、今年の予想では全教科の平均が大なり小なり下落している予想となっています。問題そのものの難易度のほか、コロナ禍で始まりコロナ禍で終わった中学生たちの学力が3年間でどうだったかという問題もあり、本当に予想は難しいですね。誰も解けないような難問は無かったようにも思いますが、果たしてどうなるでしょう。倍率の高い高校は主に成績レベルの比較的高めのところが中心で、平均点では分からない、得点分布も気になるところです。そのあたり、公式発表では得点の分布も例年出ますから、入試のことなど受検した本人たちもすっかり忘れているだろう半年後(9月か10月)の公式発表を待ちたいと思います。昨年までと同様、秋には予想の「答え合わせ」記事を出す予定です。

 いずれにしろ、本当のところはどうだったかはここから数週間程度では分かりません。終わったことをいろいろ考えても仕方がありません。17日午前9時までの長ーい合格発表待ち期間、今までのストレスを発散させるのもいいと思いますが、2週間も遊んでいるだけでは飽きて疲れてしまうでしょう。本を読むとか芸術に触れるとか、意識の高い子は高校へ向けての勉強をスタートさせてもいいでしょう。個人的にはこの期間に勉強するなら「高校入学後」を意識するだけではない、自由な勉強をしてほしいと思います。ともかく終わった入試のことはいったん忘れて、今までの疲れをとりつつ有意義にこの期間を過ごしてください。