令和7年度(2025年春)入試→令和8年度(2026年春)入試で実施概要一覧の記載に変更があった高校を、岐阜地区と西濃地区だけ調べました。
他地区の方はごめんなさい。

令和8年度岐阜県公立高等学校入学者選抜の実施概要一覧 を令和7年度(2025年春)入試のものと比較して、変わっているところを拾いました。
適当に拾ってみただけなので拾いもれがあるかもしれません。
あしからずご了承ください。

 

<標準検査による選抜について>

1.山県高校の内申点:学力検査の比が7:3→5:5に。
これで岐阜地区・西濃地区で7:3という調査書(内申点)偏重のところは羽島高校だけになりました。
岐阜地区・西濃地区で6:4の調査書(内申点)やや重視のところは岐阜各務野高校と池田高校だけです。
岐阜地区と西濃地区の残りの高校は5:5~3:7になっています。
普通科成績上位校のほとんどが3:7の学力検査重視なのは以前と同じです。
岐阜地区・西濃地区でいうと岐阜、岐阜北、加納、岐山、長良、各務原西、大垣北、大垣東の8校が3:7。

   

2.大垣桜高校の内申点:学力検査の比が5:5→4:6に。
職業学科の多くは5:5です。
4:6は中堅普通科(このあたりでいうと大垣南や大垣西)が採用している傾向なので、この変更はちょっと意外でした。

    

<独自検査を含む選抜について>

1.岐阜総合学園高校のⅠ枠29%、Ⅱ枠1% が Ⅰ枠29.5%、Ⅱ枠0.5%に。
独自のⅡ枠がなぜ減ったのだろうと独自検査の選抜要件を見たら、

>国際文化系列 (語学を中心に幅広いコミュニケーション能力を身に付ける系列)
高円宮杯全日本中学校英語弁論大会などの全国大会で入賞した者又は予選を経て全国大会以上に出場した者。

という要件が消えています。
この要件が消えたぶん、独自のⅡ枠が減ったのでしょう。

なお岐阜総合の独自枠のⅠは部活枠でⅡは学校にある部活以外のスポーツと芸術の枠になっています。

    

2.本巣松陽高校の独自枠10%が15%になりⅠ枠Ⅱ枠の分類が。独自検査の内容も変化。
要件のほうをチェックしてみたら、Ⅰ枠(10%)が昨年度までの独自枠(女子バレーボール、女子ソフトボール、女子野球)で、増えた5%の枠はⅡ枠として新設された社会貢献(ボランティア活動)の枠でした。

また本巣松陽の独自検査が面接・実技の2つから自己表現1つに整理されています。

    

3.羽島高校の独自枠15%がⅠ枠10%とⅡ枠5%に。
要件を確認したらⅠ枠が今までの独自枠と同じ部活枠でⅡ枠が本巣松陽と同じ社会貢献(ボランティア活動)の枠ということです。

    

4.大垣東高校の独自枠が2%→2.5%に拡大。

要件に変更はないので(水球関係)、水球チームの選手をさらにもう1人多く確保したいということなのか、それとも今後出される定員との兼ね合いで割合を増やしておきたいということなのか、どちらでしょう。
つまり、普通科240人×2%=4.8≒5人の独自枠だったものが240人×2.5%=6人になるということか、それとも東高普通科の定員が減る見込みだから(たとえば200人×2.5%になって)同じ5人枠を確保しようと思ったら2.5%になるということなのかということです

このあたりは秋の定員発表での注目ポイントですが、来春(2026年春)は西濃地区全体で0~40名の減員見込みにとどまることが既に県教委から2025年秋に示されていますから、定員減は考えにくいのですが。

   

5.大垣南高校の独自枠(Ⅰ枠2.8%/Ⅱ枠1.4%)が(Ⅰ枠3.3%/Ⅱ枠2.3%)に拡大。
大垣南のⅠ枠はフェンシング、Ⅱ枠は野球です。
大垣東と同じく、この独自枠の拡大が独自枠の人数増なのか、定員が減ることに備えての措置(つまり全体の定員が減って独自枠の人数は変わらない)なのかは定員発表を見ないと分かりませんが、先述したように定員減は考えにくい状況ではあります(が分かりません)

   

6.大垣西高校の独自枠が12%から10%に削減される。
東と南は独自枠を微妙に拡大しているのに、西は独自枠を削減。
はてなと思って独自検査の選抜要件を見比べたら、独自枠の要件からバドミントンが削られていました(野球・サッカー・アーチェリーは残っている)

これだけ見ると、大垣西からバドミントンの独自枠がなくなったので2ポイント減ったということのようです。

 

 

このように大垣西高校は独自の選抜要件からバドミントンが消えたので枠もそのぶん縮小したという分かりやすい状態ですが、枠は変わらなくても対象の部活動が減ったり入れ替わっている高校もあります(たとえば長良高校。詳細は省略)
詳細は県教委発表の資料で確認してください。
特に独自枠を検討中の方の中は、先ほど述べたような要件の変化が大きく影響してくる生徒もいるでしょう。