2023年8月17日の中日新聞朝刊に、岐阜県公立高校入試で来春から始まるWeb出願の記事が出ていました。同じ記事がネットにも上がっていました。

高校入試手続きを完全オンライン化 保護者や教員の負担軽減へ:中日新聞Web https://www.chunichi.co.jp/article/750403

県教委は二〇二四年度からの公立高校入試で、願書や調査書の作成と提出、受験料の支払いといった手続きを全てオンラインで完結できるようにする。書類を手書きしていた生徒と教員の手間を省くとともに、支払いのキャッシュレス化で保護者の負担も軽減する。

全部オンラインに。この記事によると中学校からの調査書の提出もオンラインになるとか。じゃあ出願締切と入試(学力検査)の間隔を2週間に拡大することもないんじゃないかなと思いましたが、導入初年度なので余裕を持たせたということでしょうかね。

受験料の支払いも、従来は保護者が役所などで収入証紙を購入する必要があったが、サイトを通じてQRコードやクレジットカードでの支払いが可能になる。合否もサイトで確認できる。(記事より)

高専合格者など、願書を取り下げた人への受験料の返金もカード決済上の処理で何とかするってことでしょうか。細かいことですけど少し気になりました。

合否の確認もできるシステムだというのは先日の記事で書いた通りですね。アクセスが集中して見られないという、以前あったようなトラブルも解消できるのでしょうか。記事にはありませんが、県教委の発表では入試後の得点開示もこのシステムでやるという話でしたね。卒業生に高校の窓口まで聞きに行くことをお願いしなくてもよくなるので、こちらも便利になりました。本人から報告はしてもらわないといけませんけど。

私の関心事は先日も書いた通り、出願状況(途中経過)の発表がどうなるかですね。出願締切時はもちろん、出願変更時もリアルタイムで更新される仕組みになるとすれば、受験生にとってはかなり利便性が上がりますが、果たしてどうなるでしょう。

そして出願変更手続き自体の変化も注目です。生徒がWebで自分で(学校を介さないで)やるしくみになれば、今までよりもかなり流動性が高まり、この春までとは出願変更期間の景色が一変する可能性もあります。今までの出願変更のやりかた、細かい変更はあったのでしょうが基本は数十年間変わらない仕組みでしたからね。この春までの経験則がリセットされることになるかもしれません。このあたりがひじょうに気になるところです。また、出願変更が一度しかできないのは従来通りのようですから、そこで誤って2回やろうとしたとか出願変更できたはずなのにできていなかった(どこにも願書を出せないまま出願変更期間が終わってしまった)などのトラブルが発生する恐れもありますね。気を付けたいところです。私が一番の大変革になる可能性があるところだと思って注目しているのがこの出願変更をめぐる状況です。