2025年7月31日付で、岐阜県教育委員会は今春(2025年春)の岐阜県公立高校入試(第一次選抜)の平均点を出しました。実に何年ぶりだろうかという夏休み中の発表、それも7月末というのは私の記憶の中ではたぶん初めてというぐらいの珍事で、こちらも完全にノーマーク。今日(8月5日)やっと気づいてこのページを書いています。これからは発表を早くするという県教委の姿勢が出ているのならば評価したいと思います。今年だけのことで終わるのか、来年からも注目して観察していきます。
何はともあれ、平均点のページも書き換えておきましたが、ここにも表を示しておきます。

なお、県教委は一つ前の令和6年度(2024年春入試)の入試結果から「約20分の1の人数を抽出」と言っていません。全数調査の結果なのでしょう。
採点の自動化やWEB出願システムによる受検生への得点開示が2024年春から始まったことにともなって、点数の集計作業の負担が大幅に軽減されているのでしょうか。
ということは昨年も早くてよかったと思うのですが10月末でした…このあたりがよくわかりませんね。

まずは公式発表平均点だけの表から。

310点。

現行制度になって最も難しかった2023年春入試から2年続けての平均点上昇です。
昨年は上昇して普通の難易度になった感じでしたが、今年は過去と比較しても易しめの年だったとはいえそうです。

なお、県教委は5教科の総点の平均を表とは別のところで約314点と発表しています。
これについての説明は以下の通りです。

5教科フルセットで受けているのは全日制高校の第一次選抜を受検した生徒で、定時制、帰国生選抜、外国人選抜の受検生は3教科など一部教科の受検でフルセットでは受検していません。各教科の平均は四捨五入されているにしても各教科の平均の和と県教委のいう総点の平均が結構ずれているのはこのためと思われます(言い方を変えれば314点は全日制受検生限定の平均ということもできます)。
弊塾サイトやテレビ解答速報の予想平均は合計点に5教科の平均の和をずっと用いており、過去との比較、予想との比較の都合上、今回も5教科の平均の和を用いています。

続いて恒例となりました入試当日夜のテレビ解答速報の予想平均との比較。答え合わせの時間です。

今年は近年稀に見るほどの大外し。上がる下がるの方向からはずしている教科が多いです。ほぼ当てたと言ってもいい国語も小幅ながら上がる下がるの方向を間違えています。合計が違っただけでなく教科ごとで見てもほぼ外したといってもいい結果でした。
これだけの見事な大外しを見るのも珍しいです。
ニアピン賞といっていい国語の担当者以外は大反省会でしょう。