入試内申書「欠席数」廃止、不登校生の不安軽減 岐阜県公立高|岐阜新聞Web https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/403392
>子どもが「学校に行かないといけない」と思ってしまうように、精神的な重圧につながることを考慮。入試で出欠を問わないことで、子どもに対して将来への不安を和らげる狙いがある。
今春(2024年春)までは内申書に欠席日数の欄がありました。通知表と同じような感じです。
(赤枠は当方で付けました。/令和6年度岐阜県立高等学校入学者選抜要項より)
これが2025年春入試からなくなるということですね。
長期の不登校の子に限った話ではなく、一時の事情で一時的に学校に行けなかった子も含めて、高校入試まで欠席の記録をずっと引きずってしまう(欠席した日数そのものはもう消すことができない)のは、合否に重大な影響を及ぼさなかったと言っても可哀想でした。
ちなみに昨年度までも
>出願者のうち、欠席日数の多い者等は、「自己申告書」(別記第5号様式)を提出することができる。
(令和6年度岐阜県立高等学校入学者選抜要項より)
という配慮はあったのですが、繊細な子ほどいろいろ考えすぎて無用な重圧を感じていたかもしれません。
それを突き詰めると多くの生徒が高校入試をあまり強く意識していないだろう中1・中2段階の内申点を合否判定に加えている今のしくみはどうなんだという思いもありますが(その昔、今の中学生の親御さんぐらいの世代では中3の成績が大きく反映された内申点を作っていましたね)。
今回この時期に制度上の1つの「変更」が知らされるのはきわめて遅いと思うのですが(正式な発表が春で報道が先行して冬ぐらいでもおかしくない話)募集要項が出る前にちょっと公表しておこうかということだったのかもしれません。
募集要項の発表と共にいきなり知る(あるいは調査書の書式のページを細かく見るまで気付かない)よりはよかったかもしれません(それは最悪ですが)が…。
これを受けて、県内の私立高校がどう対応するでしょうか。
欠席日数を気にする(要するに3年間あるいは年間○日以内という上限を設定している)高校もあるはずです。
特に単願では「推薦入試」という形式をとる私立高校が普通なので、中学校長が「推薦する」という形である以上、欠席日数の基準を継続することには一定の合理性があるかもしれませんが、併願(一般入試)ではどうか。
この秋にかけて開かれる各私立高校の説明会の注目ポイントが増えたかもしれません。