今日は公立高校入試(第一次選抜・岐阜県)の合格発表日。多くの花が咲いたことだと思いますが、一方で残念だった子たちもいるでしょう。いつも書いているようなことを下に。
瞬間風速競争に過ぎない
高校入試、特にその学力検査というのは、15歳の今の段階の学力を2021年3月3日という1日限定で測定した、言ってみれば「瞬間風速」の結果でしかありません。もちろん、残念な結果に終わった以上、反省したい点、今になって後悔すること、納得がいかないことなど、心の中からあふれ出てどうしようもなくなるときがあるかもしれません。しかし、今日の結果が15歳の現時点での瞬間風速の測定結果に過ぎないということは、忘れないでいただきたいと思います。
分岐点の連続
ついでに言えば、大学入試の合否もまた18歳の時点における瞬間風速の測定結果に過ぎません。18歳、22歳、24歳、30歳、40歳、50歳・・・まだまだ続く人生のどこかで、今日のことが苦笑いしながらであっても前向きに振り返られる日が来ますよう、心から祈っております。
将来のことは予測不能
人生は分岐点の連続です。その一つ目を今日、通過しただけです。何がどう転ぶか分かりませんし、私のように不慮のことでリアルに「転んで」しまうこともあります。将来のことには備えることはできても予測は誰にもできません。
前を向いて
前を向いて、次の目標に向かって歩みながら、進学することになった高校ですばらしい高校生活を送られるよう、祈っております。進学することになった高校では、あなたたちを温かく迎えてくれるみなさんがいます。大いに頼りにしながら新しい生活を始めてください。そして貴重な十代後半の日々を大切に過ごしてください。
第二次選抜を行うか否か
ところで、各高校のホームページには第二次選抜に関する告知が出ています(合格発表の現場にも掲示してあったでしょう)。今年のこの地区は対象高校が多めなのでその動向を見ておりました。第二次選抜の募集人員は第一次選抜の合格者数+外国人などの選抜の合格者数を除いた残りの人数です。まずそれで募集人員が第一次選抜の定員割れの人数と若干違う高校もあります。また、以前書いたように今年は高専の合格者が出願締切までに願書を取り下げられることができませんでした(例年なら出願変更期間には取り下げている)。受検はしていないでしょうが、その影響かどうか、2科あわせたら定員ぎりぎりの出願状況だった岐山高校の理数科のほうで第二次選抜の募集人員がたくさんありますね。同じ定員ぎりぎりでも大垣商業では第二次選抜が行われません。他にも私立第一希望に変わったために受検しなかった子もいたかもしれません。第二次選抜の募集人員はこのように当日の実際の受検者数と第一次選抜では枠外で募集している外国人等の選抜の合格者数に影響されます。
思案
第二次選抜に挑戦するかどうかはずっと前に(公立の出願校を決める進路相談の際に)決めるように言われている中学校が多いかもしれませんが、納得のいく進路選択のため、後悔しない進路選択のため、じゅうぶん考えてほしいです(というほど時間がありませんから、事前に決めるよう中学校も指示するんでしょうね)。また、私立高校の「併願」のほとんどは、公立高校の第一次選抜だけを想定していて、はっきりと「第二次選抜受験お断り」を表明しているところもあります。その辺りも含め、よく考えてほしいですね。