繰り返すこと
なかなかできませんね。特に中学生は同じものをやっても仕方ないと新しいものに飛びつきやすいです。新しいものに取り組んだほうが楽しいというかやった気になるのかもしれません。目の前のワークや問題集は完璧でしょうか。本屋さん(に今どき行く人も少なくなっているのか)に行くと様々な問題集や参考書が並んでいますが、それらを手にとる前に、目の前のものから繰り返しやりましょう。
数学を「繰り返す」
私自身、繰り返してやることの意味は高校生になって知った気もします。高校に入って早速、夏までに「落ちこぼれ」になってしまいました。「大丈夫だろう」と思って高校に入ってから勉強をサボっていたら、たちまち点数が急降下。これではいけないと夏休みに出された数学の宿題(学校で買ったチャート式という参考書・問題集から出ていた。今ならフォーカスゴールドとかがメジャーなのかな。チャート式、まだ出版はされているようだけど)を3~4回繰り返してやりました。
答えを見て考える
あまりウンウン考えず(分からないからできないのですから)、できないものは答えを見てからその過程を考えました。答えとその解説から「学んだ」というほうが正解でしょうか。答えをただ鵜呑みにするのではなく、どうしてそういう答えになるか、納得するまで(そこには「解くこと」そのものよりも時間をかけました)読んで、その上で答えを書きました。分からなければ答えを見ながら。できれば一度だけ見た答えをもとに。そして後日もう一度解きます。全く分からなかった問題は、納得したと自分で思っていても答えを写したようなものですから、やはりできません。もう一度答えと向き合ってよく考え、納得します。いっぽう、ある程度分かっていた問題なら、ここですらすらとできるでしょう。最初から分かっていた問題も。ここで大事なことは「分かったつもり」にならないこと。少しでも答えに詰まったら「分からなかったもの」としてチェックしておくんです。勉強はそういう自分との戦いかもしれません。
分かったつもりにならない
「少しミスしただけ」「ちょっと間違えただけ」「あとちょっとでできた」「分かっていた」はNGです。そういう自分に対する甘さをなくしましょう。あとちょっとだろうが何だろうができなかったものは「分からなかった」ものとしてカウントしましょう。「できなかった」ものとしてきちんと向き合いましょう。そしてさらにもう一度やるのです。たいていそれで、できるようになりますが、そこで終わったら駄目。そこで初めてできた問題だけは、さらにもう一度やりましょう。たぶんできますが、もし解けなかったら時間をおいてもう一度。それですらすら詰まらずできて初めて、その問題集をやり尽くしたことになるのです。そこまで使いこなしてそのワークや問題集は終わりです。
1つのものをやり尽くす
高校生の皆さんもよく覚えておいてください。1つのよいものをそうやってやり尽くしてください。目新しいものに次々と心を奪われている間は負けです。勉強に行き詰まって本屋の棚を眺めていたら負け(今ならAmazonで参考書や問題集をググっていたら負けというところかな)中学生の皆さんも最近は5教科で「学校のワーク」があります。まずはそれを上で書いたようにやり尽くしましょう。その上で時間が余っているなら別のものに手をつけてもいいでしょう。学校のワークは薄いですから。普通の成績の子には、そこまでであまり時間はないと思いますが。