第24期生たちの集い

 私が倒れたおかげで昨年末、突然の転籍を余儀なくされた第24期生たちが塾を訪問してくれるというので久しぶりに夜、塾を開けて待機していた。5人来るのか1人だけなのかと思ったら、連絡を取り合って全員来るという。彼らの中でとりまとめているようだったので、私は出しゃばらず何もしなかった。

 実際、全員が揃った。例年だと入試の日の終わった直後に集まって「おつかれさま」ということになるのだが、強制参加でもないし、いろいろな都合(やや遠い高校を受けたり学力検査の後に面接や自己表現がある生徒もいたりして)があって(時間差で揃うことはあっても)全員が一同にというわけにはなかなかいかなかったが、この第24期生は転籍しなかった者も含めて一人残らず全員が揃った(入試当日ではないが、だからこそスケジュールあわせが逆に困難だったろう。みんなそれぞれの道に歩み出している)。たぶん歴代で初めてだと思う。

 彼らには本当に申し訳ないことをした。今振り返ると1月頃には・・・あの状態では授業できなかったな・・・自分(の夢の中)だけは「やる気」だったのだが。倒れてしまったものは仕方ないとはいえ、彼らへの指導が中途半端で終わってしまったことは大変残念で申し訳ない。が、そんな中でも公立高校に彼ら全員が合格してくれた。大垣北東南西揃って定員超の厳しい入試の中、見事だった。これこそ彼ら自身の頑張りだろう。私はまさに何もしていない。転籍先にも尽力していただいた。

 そんな彼らから心温まる御礼の品までいただき、私は幸せ者だと思う。高校に入ってからも頑張ってほしい。充実した納得のできる10代を送ってほしい。10代の生活は、高校生活は、一生に一回しかないから(ちなみに大学は卒業しても何回でも入り直せます。高校は卒業してしまったらもう1回高校には入れません。だから何だという話ですが)

 それにしても恐れ入った。私は今日、場所を提供しただけで何もしていない。彼らがすべてを取り仕切って開いた。私は完全な「ゲスト」だった。会はスムーズに終わった。私が10代の頃、こんなふうに何かを企画し運営できたかなと思う。いい機会をいただいた。ありがとう。中心メンバーはこの行動力をぜひ次の舞台で生かしてほしい。