【2024年春入試】岐阜県公立高校入試の日程その他が県教委から発表されました。

2023年4月21日、岐阜県教委はその会議で来年春の公立高校入試日程を正式に決定し、公表しました。

2023年4月21日、岐阜県教委発表資料から

今回の発表で一番報道で取り上げられるのはweb出願の導入でしょうが、それについては以前からその方針が取り上げられており、また受験生本人にとっては紙に手書きしていたものがそうでなくなるというだけですね(中学校では願書の下書きだ清書だという手間が省けるので大きいかもしれませんが)。

この発表だけでは今春(2023年春)入試と来春(2024年春)入試の変更点がわからないかもしれませんので、昨年度発表資料と比較してみました。

昨年4月と今回の県教委発表資料からの比較

細かいことまで挙げればたくさんあるのですが、

1.出願期間が若干早まり、出願変更期間を経た出願状況最終確定も少し早まった。
2.出願期間、出願変更期間が3.5日→2.5日に短縮された
3.出願期間と出願変更期間の間が1日空いた
4.出願変更締切(出願状況最終確定)から入試本番までの期間が2週間に拡大
5.入試本番(第一次選抜)の期日が少しだけ後ろにずれた
6.本検査から追検査までの間隔が短くなり、入試から合格発表までの期間が短縮された
7.第二次選抜の出願変更期間が1日→2.5日に拡大した

などなど…

2023年7月8日追記 上の2について、当方が日程表の微妙な変化を確認していなかったようで訂正します。左側、2023年春の日程表では点線になっていた出願期間・出願変更期間中の土日が、右側、2024年春の日程表では実線になっています。つまりWeb出願になって土日も関係なく受け付けられるようになったということかと思います。

1の前倒しは想像の外でした。中学校は今の日程でも進路決定から出願までが短く大変だと思ったので。それとも私の想像と違ってあまり大変じゃない?中学校でないのでわかりません。web出願になって手間が省けるんだから前倒しもできるだろうということでしょうか。

2と3に関しては来春からweb出願になる影響も大きいのでしょうか。しかし、出願形態が変わろうとも出願変更を考える時間的余裕は必要だろうと1日空けてもらったのでしょうか。今までも出願変更期間初日に動くことはあまりなかったので、期間が短縮されても影響は小さいと思いますし、web上での出願変更ならば半日で締め切りになる最終日も動きやすいというのはあるかもしれません。

4は私には分からないんですよね。従来通り1週間ぐらいの間隔なら出願も遅くできて中学校も楽になると思ったのですが。まあ受験生にとっては出願が終わってから本番までの間が空いても困ることは何もありません。

5について、私はコロナ禍前に日程が戻って入試本番が以前のように中学校の卒業式後の3月10日前後になると想像したのですが、そこまでは後ろになりませんでした。このあたり、7で述べる第二次選抜の日程とも関係がありそうです。

6については受験生の皆さんにはちょっとした朗報でしょう。コロナ禍真っ只中は半月以上待たされた合格発表が、コロナ禍前に近い間隔に戻りました。よかったですね。

7に関して、県教委は今回わざわざ土日も第二次選抜の出願変更を受け付けることにして、期間を拡大しているんですよね。第二次選抜のたった1日だけの出願変更はこれまで事実上機能していなかったとはいえ、思い切ったことをしたものです。第二次選抜での出願変更が行われやすくしようという意図でしょうか。裏を返せば、県教委は今春入試のような全県合計での公立高校定員割れ状態→多くの高校で定員割れして第二次選抜実施という流れを何とかしようという意思はなく、それを織り込んで第二次選抜の体制を充実させようとしているようにも読めます。つまり、今春の出願状況を踏まえて昨秋出した定員の見通しを修正することはないということでしょうか。このあたり、県議会で県立高校の定員や統廃合について以前熱心に質問していた議員さんがいたのですが、今回の選挙で首長選挙に転出されたようで、今後県議会でこの点を取り上げてくれる人がいるのか(選挙が終わってから言っても遅いか)どうか…まあ統廃合については公式に当面の「凍結宣言」が出ていますけどね。

と、ここまで述べてきましたが、県教委は今日発表の資料で、昨年同様、

感染症等の動向により、日程を変更する場合があります。

と書いています。もうそんなことはないことを祈りつつ、この記事を終えたいと思います。