脳幹出血(脳卒中)からの復活へ2

速さ勝負のはずが

 午前中はまず一昨日の雑用の続きを。帰りにいつものスポーツ公園で車を降ろしてもらう。ここから家に歩いて帰るのだが、一昨日同様、速さ勝負のつもりだった。と歩き出した矢先、どこに行こうか久しぶりに跨道橋の階段を上下しようか、スポーツ公園の中はどうなっているかな、などとうろついていたら、速さがなんと4.6km/hになっていた。これではいけないと気持ちを入れ直してしばらく歩いたら5.0km/hまで立て直していた。今日はこれの維持か、いや5.2km/hの目標があるのだが・・・

 5.0km/hに立て直した矢先、麦が目に入ったので。一昨日、隣町の麦のほうが生長がいいようなことを書いたが、我が町の麦もよくよく見ると穂を出していたからあまり変わらない。写真では分かりづらいが。しばらく注意していない間に季節は確実に動いているのだ。

目標速度を下げる

 この道に来ると例の「気の早い桜」や、緑のスポーツ広場、その前のチューリップ畑など撮りたいスポットは多数あるのだが、すべてパスして歩く。この葉桜を撮っても仕方ない、ここはこの前撮ったばかりだなどと自分に言い聞かせて歩いた。歩き始めるとき、逆風が強いことを考えていなかった。昨日は久しぶりに寒く風が強かった。車に乗せてもらっていては分からない。おまけに途中の畑で野焼きをやっていて、煙で息苦しかった。そういった悪条件を理由にするわけではないが(と書くことで理由にしているぞ)、家に着くまでとうとう5.0km/hのままだった。歩数は2800歩ほど。詳細に計算したらあとちょっとで5.1km/hというところだったようだ。ここで昨日は目標を下げて5.1km/hを歩けば合格とした。

黒い猫のところに

 昼からしばらくは歩きに出ず、午前中の疲れが十分とれるのを待って昼下がりに散歩に出る。散歩といっても用事つきだ。黒い猫のマークの宅配便の事務所まで荷物を運ぶ。別にコンビニでも済みそうな用事だが、敢えて黒い猫の店に持って行くことにして、その間を散歩した。一昨日寄った児童公園じゃない都市公園の手前だ。距離としてはあまり長くないが、「荷物」を片手にぶら下げて歩くというミッションはこれが初めてだからいい経験にもなるだろう。速さは5.1km/hが目標だ。

脇目も振らず

 以前ウグイスの声を聞いた(昨日は鳴いていなかった。寒かったからだろうか)名前も知らない神社、「DDIポケット」のアンテナ、雑草に埋まって物言いたげな廃バイク、葉桜になった工場横の桜など、相変わらずの光景が待っていたが、以前撮ったから十分だろうと自分に言い聞かせてあまり気をとられず撮りもせず真剣に歩いた。途中、歩数計アプリを見たら5.1km/hを回復していた。ここから俄然やる気が出てくる。この速さをなんとしても維持しなければならない。黒い猫の店で荷物を出した後、外でチェックしたら5.1km/hを維持していた。帰宅まで必ずこれを維持するため帰りも歩きに集中した。

5.1km/h、7000歩

 歩数が少ないだろうなと思ったが、休憩無しで距離が伸びると速度がだんだん落ちてしまうと思い、とりあえずまっすぐ家に帰った。家の玄関先で確認したら5.1km/hを維持。歩数は7000歩ちょっと。歩数的にはあと1000歩ぐらい歩きたかったが、時間も夕方だったし、新しい歩数縛りルールが私の中でできてしまう(8000歩歩くのが最低義務のようになる)ことを恐れて、昨日はここまでにしようと決めた。

今日は距離も意識する

 上に書いてきたように歩くことに集中していたので雨でもないのに写真は1枚だけしかない。このほうが脳卒中患者の復活記録らしいかもしれない。今日は距離も歩こう。1万歩目安で。速さはもちろん5.2km/hが目標だ。脳卒中になっても、脳幹出血になっても、ここまで歩けるというのはリハビリに励む同じ患者さんたちに伝えたい。自分自身、寝たきりだった3か月前にはそういう自分をまったく想像できなかった。