脳幹出血からの帰還21  入院時の思い出(2)

さまざまなスタッフ

 入院していると病院スタッフも様々だと分かる。医師や看護師さん・准看護師さんだけでなく(誰でも思いつくだろう)、理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さん(これらはリハビリに携わる人たち)、介護福祉士さん(を見かけたが看護師さんのお手伝いか)、放射線技師さんとか検査技師さん、歯科衛生士さん(入院患者の歯磨き指導に現れた。「今度会ったら下で歯石を取ってあげる」と言われたがその機会は入院中にはなかった)、社会福祉士さん(は相談員という立場でこのコロナ禍の中、患者になかなか会えない家族のために動いてくれたようだ。患者本人の私は数回会っただけでよく知らないが)という資格を持った人に限らず、掃除の人、食事など運んでくる人などもいる。入院しているときには気づかなかったが、下の階で会計や事務をやっている人もいるだろう。どれくらいの数がいるのだろう。患者と同じくらいかそれ以上かもしれない。それでも看護師さんはいつも忙しそうにしていた(それで自分のような性格だとナースコールは時々ためらわれてしまった。どうでもいい(と私が思う)ことですぐ呼んでいた患者もいたが…)。

役割分担

 それぞれの役割分担も明確だ。あるとき手の指の皮をすりむく怪我をしているのを作業療法士さんが発見したが(私の手を触っていて見つけた、家庭でも処置しているような怪我ともいえない怪我。何せ自分では言われるまで気づかなかったのだから)、わざわざ看護師さんに処置してもらった。そのとき使っていた道具に作業療法士は感心していた。病院にいても初めて見たと。

 別のときは、さあリハビリに行こうという段階になって理学療法士さんが私の発熱に気づいた(私にはこれまた自覚症状がなかった)。これもすぐに看護師さんを呼んで体温計測し直し(実際、熱が出ていた。そのときはまだ37度台だったが)、その日のリハビリは中止、以後しばらくは安静にしていることになった。私の発熱を聞いた医師もしばらくしたら飛んできて、看護師さんたちに何やら指示を出していた。

 主治医が回診のとき「平坦な道ばかりでなく外歩きもしなさい」と私に言って(そのときの私は杖なしで病棟内を歩けるようになっていた)周りについてきた理学療法士(私の担当では無い人)その他もそれを聞いていたら、数日後に外歩きが実現した。コロナ禍の中、入り口が「関所」のようになっていたので外歩き自体ほとんど無いことのようだが(平時はやることもあるらしい)、「ドクター指示」だからと特別扱いになったらしい。主治医が「副院長」だったから特別だったかもしれないが、かくて私は寒い中(本当に寒かった)外歩きを2度ほど経験した。主治医の言うとおり、病院の廊下のように平坦ではなく、段差も芝生もあるので貴重な体験だった。「関所」にいた職員たちは「ショック療法ですか?」と理学療法士に言い、半分笑っていたが。