脳幹出血からの帰還2 それはクリスマスイブの早朝に起こった(2)

本人は入院してその後長い入院生活を送っただけだが、残された家族は大変だったようです(らしい)。

代わりがいない・事情が分からない

 個人で一人で塾を運営していたので代わりの人はもちろん、内部を把握している人もいません。そもそもPCに誰も入れません(パスワードは本人だけが知っている)。十数年前まで一緒に塾をやっていた妹が動員されました(ということらしい。この項はすべて退院後聞いた伝聞)。

本人不在のため塾の閉鎖が決まる

 妹の決断で塾はいったん閉鎖と連絡、ただし中3生だけはこの時期に放り投げるわけにはいかないと地元大手の塾の社長に連絡して頼み込んだようです。その社長の度量の大きさで海のものとも山のものともつかない妹にすぐ面会してくれ、事情を察していただき二つ返事で引き受けを約束してくれたとのこと。

残された家族による「後始末」

 その後はいただいた教材費や授業料の返金(塾生のご家庭全部)の振込、各種業者さんへの連絡など大変な作業が続いたそうです。塾をいったん閉鎖しなければならないのだから当然です。結果的に本人の不始末の後片付けを家族に全部背負わせてしまいました。本人が会社員なら、組織の一員なら周りがこういう仕事のフォローをしてくれたのでしょう(サラリーマンで無いので分かりません)。

混濁する意識

 当の本人は混濁しながらも意識が皆無だったわけでなく、昼か夜かも分からない病院の奥の病室に寝ながら(だから日付を聞かれるとよく間違えていた、この頃)、「今日から学校の冬休みか」「これで冬期講座期間の半分が終わってしまった」などと勝手に心配をしていました。左半身を引きづりながらオンラインで授業をする自分の夢も見ました(現実にはそういうことが想像できる身体ではなかった)。